仔犬時代(1)

ここからは、母犬から仔犬が産まれ、約1か月の仔犬の生態のお話をします。

まず、生まれたばかりの仔犬は、とにかく寝るのが仕事です。

動物としての身体機能も、まだ満足には整っておらず、生きるための精一杯、本能のままにお腹を満たし、眠り、呼吸するだけです。

この頃は、出産を終えた母犬もまだ、疲れが抜けていないので、しばらくは、あまり構い過ぎず、そっとしておいてあげましょう。

ちなみに、母犬と仔犬が過ごすベットは、あまり頻繁に人が出入りしない静かな場所に設置し、毛布やブランケットなどを敷いた、温かな寝床を用意してあげて下さい。

ベットの広さは、母犬が横になって、少し余裕の出来るくらいの広さを保てるくらいがちょうどいいでしょう。

仔犬は、すぐに大きくなり、活発に動き始めます。

仔犬が出歩いて迷子にならないように、ある程度、高さのある敷居が付いている物を設置しましょう。

狭いと仔犬が潰れてしまいますし、あまり広すぎても犬は落ち着かないものです。

また、ベットは定位置にポンと置くだけではなく、周りをサークルで囲んであげると、犬が安心します。

犬は意外に自分のテリトリーを気にする動物なので、「お部屋」を与えてあげるつもりで、用意してあげてくださいね。

仔犬時代(2)

仔犬のお世話は、基本的に母犬に任せましょう。

全く初めての子育てでも、心配するほどバタバタすることはないと思います(笑)

これが動物の本能でしょうか、素晴らしいです!

ただ中には、やはり、どうすればいいのか戸惑い、途方に暮れる犬もいます。

その場合、仔犬を母犬の鼻先に近づけて舐めさせると、急に母性に目覚め、仔犬の面倒を見始めます。
後は母犬にバトンタッチ。

人があまりあれこれと世話を焼きすぎると、母犬は仔犬への興味を失い、仔犬の面倒を見なくなってしまいます。

ずっと人が付きっきりなわけにも行かないので、ここは頑張って、母犬の母性をくすぐっちゃいましょう(笑)

あまりにも仔犬に対し、無頓着な母犬の場合は、人間が面倒を見ることになります。

その場合は、仔犬用の市販のミルクと哺乳瓶を使い、2時間おきにミルクを与えてください。

※注意点は、一回に多すぎるミルクの量を出してしまったり、傾けすぎたりすると、仔犬がむせて鼻から逆流してしまい大変です!
ゆっくり、焦らずに与えてあげてください。

仔犬が生まれたばかりの頃の母犬は、ご飯を食べることも惜しんで、子犬の排便を促したり、おっぱいを飲ませたりと大忙しです。

※初乳は、なるべく飲ませるようにしてください。

仔犬に母犬の初乳を飲ませることは、仔犬が産まれてから、2か目の予防接種を受けるまでの間に必要な様々な栄養(初乳免疫)を仔犬に与える目的もあります。

抵抗力のない仔犬は身体も弱く、成犬になっても病気になりやすくなってしまいます。

人口ミルクで育てるつもりの犬でも、この「初乳」だけは、与えるようにしてください。

仔犬時代(3)

仔犬のウンチは、基本的に母犬が、仔犬のお尻を舐めることで刺激し、排泄されます。

母犬のご飯の時や、トイレタイムの時は、母犬が不安にならないように、母犬から仔犬が見えるところで抱いてあげて、母犬の休憩時間を設けてあげましょう。

ついでに、仔犬の性別をチェックします。

オスならお腹のあたりに、メスなら肛門の近くに生殖器があるので、すぐに分かると思います。

ちなみに、仔犬の体温は割と高めで、35℃〜37℃くらいです。
触って「ちょっと熱い?」と思うくらいが標準。
心配いりません。

1週間くらいは、へその緒が付いたままになっていますが、渇いて自然に取れるものなので、無理に引っ張らないように気をつけてください(汗)

2週間もすれば目も開きますが、まだ見えているわけではなく、薄い膜が張って、少し藍色に近い色をしています。

この時期だけなので、写真に残して楽しんで下さい(笑)
可愛いですよ!

3週間目には、うっすらと目も見え始め、兄弟に、じゃれついたり、キョロキョロし始めます。
オモチャを与えてあげてもいいですね。

そして・・・そろそろ「離乳」の始まりです!

まだまだ母犬のおっぱいが恋しい仔犬ですが、それとは別に、食べ物を口に入れることを覚えさせてあげてください。

最初から、たくさん上げる必要はありません。

時々、チーズやお芋、市販の仔犬用ドッグフードを柔らかく、ふやかしたものを口に入れる練習をしてみましょう。

30日目になる頃には、離乳も済み、親離れの準備です。

この辺りから仔犬は、自分を取り巻く環境や、人との触れあい方など、親を見て学びます。

おしっこシートにオシッコをすることや、水のみ器の使い方など、親を見て真似し、不器用ながら、いろんなことにチャレンジし始めます。

少しづつ走り回れるようになりますが、部屋の中でオモチャを使って遊ばせたり、広い場所で、兄弟と遊ばせたりして、社会勉強をさせてあげてください。

日光浴もさせた方がいいのですが、2回目の予防接種が済むまで、まだ外には出さないでください。

外に出たがる仔犬には、「外は、と〜っても危険なの」と教えてあげてください(笑)